豊臣秀吉がまさに天下を手中に治めそうな頃、石田光成は秀吉の命で、北条家の支城、忍城を攻めることとなります。忍城の城代は成田氏親、智も仁もないけれど「のぼう様」と呼ばれ、大層な人気者なのでした。
実はのぼう様のことは全く知らなかったのですが、それでも面白かったです。数万の敵に地の利と知恵を絞って立ち向かう忍城の武士達。どの「漢達」も魅力的ですが(女達も)、私的にはのぼう様を支える丹波が良かったです。敵方の光成や、大谷義継も悪役ではなく、敵ながらあっぱれな男達で、秀吉も部下に気遣いを見せるいい上司でした。
結末も(史実でしょうが)後味のいいものだったと思います。
映画化の話もあるそうですが、確かに映像化したら面白そうな話だと思います。
by angel-heartk
| 2008-04-08 21:56
| 読書(歴史・時代小説)