チェーザレ
子供の頃から歴史物漫画は好きで、「ベルばら」や「王家の紋章」を読んでいましたが、ここ最近幕末ものにはまったせいか、西洋物にも再び興味が湧いてきたきっかけになった作品です。
チェーザレ・ボルジアといえば、塩野七生の「チェーザレ・ボルジア
あるいは優雅なる冷酷」のイメージが(日本では)強いような気がします。塩野版はチェーザレの短い一生をダイジェストで読ませてくれましたが、この惣領版は(今の所は)彼の一生を16歳から丁寧に追っていく展開になっています。なんでもイタリアで最も評価の高い文献をベースにして、さらに学者の監修も受けているそうです。
実は私はこの時代についての知識はほとんどないのですが、狂言回し的なキャラクター、アンジェロに周囲の人間が説明する形をとって私達読者にもわかり易く説明してくれるので非常に助かります。
今のところは基礎編と言った感じで、話はあまり進んでいませんが
美しい絵と、魅力的なチェーザレの活躍で楽しむことにしています。
実は明日23日にようやく5巻が発売するのですが、明日が本当に楽しみです。
気になったところをいくつかあげてみます
ところでこの作品、チェーザレがこれからの人生でかかわる人物を次々と登場させていますが、特に印象に残ったのがレオナルド・ダ・ヴィンチでした、万能の天才だけあって、さしものチェーザレも子供扱いされていて面白かったです。それにしてもこの漫画のレオナルド、とってもハンサムです。この人が10年ぐらいしたらハゲちゃうかと思うとちょっと残念!
4巻に登場したチェーザレの妹のルクレツィア。想像どうりの美少女で、おまけにいい意味で裏切られました。「兄上を真に理解し、支えることが出来るのは女では多分私だけ」どうやらチェーザレの良き理解者となろうという性格のルクレツィアのようです。彼女以外のボルジアの女達(アドリアーナ&ジュリア)もしたたかそうで、いい感じです。
チェーザレの腹心のミゲル。部下として盲目的に崇拝するのではなく、彼の欠点もよく理解して仕えているのがいい!こうゆう部下がいることが上に立つ人間にとって一番大事だと思います。
by angel-heartk
| 2008-07-22 21:31
| 漫画