Amazon.co.jp: ユニット (文春文庫): 佐々木 譲: 本
妻子を殺された男と、夫の暴力から逃れるため息子を連れて逃げた女。偶然出会った二人は同じ職場で働くようになります。交流するうちに心が通うようになった二人ですが、二人にある危機が迫ってきます。
数年前に起こった事件の遺族を彷彿させる主人公がある「理由」からそれまでの自暴自棄な人生を改めて「再生」しようとするのですが、なんとも切なかったですね。
主人公の妻子を殺した「犯人」や「暴力亭主」には全く同情出来ませんでしたが、最後までヒロインが夫に何時見つかるのかとハラハラしながら読んでいました。ラストは思いもよらない結果になりましたが、私としては納得のいく結末でした。
by angel-heartk
| 2010-04-01 21:41
| 読書(ミステリー)